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「フツウ」は、社会の中で前提として扱われている「普通」という視線を問い直すことを目的に企画したワークショッププロジェクトである。障害というテーマを単に説明するのではなく、人がどのような基準によって他者を理解し、社会の中で分類しているのか、その構造を共有することを目的として設計した。
企画設計では、講義中心の構成ではなく、講義・対話・体験を組み合わせた構造を採用した。参加者が知識として理解するだけではなく、自分自身の言葉や感覚でテーマを捉えることができる空間をつくるためである。プログラムは、視点を提示する講義、当事者の経験を共有するトーク、参加者同士の対話によって構成した。
当日は手話通訳士と障害当事者2名を講師として招き、参加者が直接言葉を聞き、対話できる環境を設計した。ワークショップでは、言葉だけではなくグラフィックや資料などの視覚的要素も用いながら、参加者がテーマを多角的に捉えられる構造をつくった。
制作物としては、イベントのコンセプトを視覚化するフライヤーや資料を制作した。デザインはミニマルな構造を基調とし、言葉と余白によって参加者の思考を促す構成としている。情報を過剰に提示するのではなく、余白を残すことで参加者自身の解釈が生まれるデザインを意識した。
「フツウ」は、障害について知識を学ぶ場というよりも、社会の中で当たり前とされている視線を少しだけずらす体験を設計するワークショップとして企画された。